尖足(せんそく)とは、足関節(足首の関節)が
直角より大きくなって伸びきり、
足先が足の裏の方に屈曲してしまった状態。(底屈)
足関節が足底のほうへ屈曲した位置に拘縮したものを尖足という。
<原因>
片マヒ者の患側(マヒのある側)や寝たきりの人で起こり、
歩く時に、つま先しか接地できないために歩行困難の原因となる。
長期にわたる病臥中の足の重みや
掛け布団の圧迫(習慣性尖足)などがある。
また、片方の下肢が短いとき、
それを補うために尖足になることもある。
<治療>
尖足になってしまったら、軽症ならばマッサージなどの矯正法で治るが、
重症のものは手術療法が必要。
尖足予防には、副子や足板を用いて足首を直角に保ち、
布団の重さが足に加わらないように
離被架(足を保護する器具)を用いたり、
マッサージや足関節の自他動運動を行なうことが大切。
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